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2008年12月

2008年12月29日 (月)

沢田研二 「いい風よ吹け」

from『いい風よ吹け』、1999

Iikazeyofuke

1. インチキ小町
2. 真夏・白昼夢
3. 鼓動
4. 無邪気な酔っぱらい
5. いい風よ吹け
6. 奇跡
7. 蜜月
8. ティキティキ物語
9. いとしの惑星
10. お気楽が極楽
11. 涙と微笑み

---------------------

後註:
この曲の記事は、2022年12月3日に改めて書き直しています。
よろしければ、そちらの方を読んで頂けると嬉しいです。

本日は(もう日付変わったけど)、BSにて東京ドーム、ジュリー祭り90分の放映日でございました。
なのですが、実は私、自宅でBSが観れません。
ドーム参戦の相方・YOKO君に録画だけお願いし、10時過ぎあたりから悶々と過ごしておりました。
無論、昨日のNHK45分の放映は観まして、そちらについてはYOKO君と電話で
「番組としては思ったより良かったけど、あっと言う間過ぎるよね」

とか
「やっぱ、実際にライヴ会場にいないと伝わらない部分があるよね」
とか話していました。なので、本日のBS放映も、まぁすごく楽しみではあるのだけれど、年明けにYOKO君から録画盤を貸してもらうのを、結構冷静に待てるのではないか、と思っていたのですよ。
ところが。
放映時間中に、タイムリーで観ているYOKO君から次々にメールが入る。曰く

「ドームの雰囲気が伝わる!」
とか
「ディレクター頑張った!ジュリーファン万歳!」
とか。
おアズケ食ってる私に対して、ほとんど迷惑メールでしょう、これは!
くやシーガイア!!
私としてはジッと楽しみに待つしかありません。

で、この曲は果たして放映されたのかなぁ。ドームではトリ前、79曲目に歌われた名曲「いい風よ吹け」、伝授!

 

当ブログ、東京ドームのレポートにて、最近のジュリーは作詞家としてレベルアップした、というような事を書いた。特に、自分自身や周囲の大切な人達が「死」へと向かっていく道のりについて深く掘り下げた詞が多く見られるようになった。
そのどれもが、悲観的ではない。決して暗いイメージを受けない。どれもとても美しい詞なのである。例えば、ニューアルバム「ロックンロールマーチ」で言えば、「海にむけて」と「護られているI Love You」がその流れを汲む曲だ。美しいからこそ逆に、ジュリーの覚悟いかばかりか、と考えてしまう。

では、ジュリーはいつ頃から、そういった詞を書き始めたのか。
まだ全てのアルバムを聴いていないので断言はできないけれど、最も具体的な形でそのテーマが最初に掘り下げられたのが、1999年リリースのアルバム「いい風よ吹け」5曲目収録の、このタイトルチューンではないかと思う。ジュリーは当時50歳台前半である。
これはその後の同テーマの詞にも見受けられる手法だが、「死」に向かっていく人物が、「貴方」と「私」という両面進行で描かれている。また、全体として「後悔は無い」と穏やかなメッセージを印象づけるも、部分部分にはドキリとさせられる表現も散りばめられている。例えば

 

「あと何回抱きしめたら 君は壊れてしまう」

 

また、

 

「赤い血が流れているのが哀しいのではなくて
いとおしいと思える そっといい風よ吹け」

 

これが1番のサビである。こうして文字にして抜き出すと結構エグい、と言えなくもない。が、全体を聴き終えた時に、穏やか、と言うか爽快な感じすら受ける、そういう詞なのである。
この曲はメロディー、演奏もキレイで、ギターのアルペジオを主体に、他楽器がとても気持ち良く絡んでくる。
こういったテーマの楽曲は、最新アルバムまで引き継がれ、ジュリーがアルバムを出し続ける限り、今後も続いていくだろう。その出発地点が、「いい風よ吹け」なのではないかと私は思っている。

 

アルバム自体としては数曲波長の合わない曲もあったが、「いい風よ吹け」以外にも「インチキ小町」「奇跡」「蜜月」「涙と微笑み」などかなり好きな曲もあり、繰り返し聴ける作品である。

 

それにしても、この曲を覚えていない状態でドーム参戦したのはつくづくイタかった。トリ前にこの曲が歌われ、当日大感動したファンも多かっただろう。羨ましいです。

 

 

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2008年12月24日 (水)

沢田研二 「時計~夏がいく」

from『Sur←』、1995

Sur_2


1. sur←
2. 緑色の部屋
3. ZAZAZA
4. 恋がしたいな
5. 時計/夏がいく
6. さよならを待たせて
7. あんじょうやりや
8. 君が嫁いだ景色
9. 泥棒
10. 銀の骨

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註:この曲のお題記事は、2022年9月14日に改めて書き直しています(こちら)。

毎回のように書きますが、東京ドームの還暦ツアー最終日の興奮醒めやらず、未聴だったジュリーの90年代以降のアルバムを短期間で鬼のように聴きまくっております。これがまた素晴らしい作品揃いで、アルバム「忘却の天才」収録の「不死鳥の調べ」「忘却の天才」、アルバム「サーモスタットな夏」収録の「PEARL HARBOR LOVE STORY」「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」といった、自分にとって特別に好きな楽曲にも次々に出会っていますが、今回伝授の「時計~夏がいく」、これもまたジュリーナンバーで10本の指に入ってしまおうかという大好きな楽曲となりました。アルバム「ルーシュ」から、伝授!

 

このアルバムから、ジュリー自身がプロデューサーを兼ねる事となり、それは現在まで引き継がれています。
とにかく5曲目「時計~夏がいく」。これに尽きます。びっくりしました。今まで聴いたジュリーのどの楽曲にも分類できません。おそらく沖縄系を意識したものと思われますが、歌っているのがジュリーですから、そんな範疇は凌駕してます。このヴォーカルスタイルは何と表現してよいのか・・・。YOKO君に聴かせたところ、「ロックと演歌を合わせて更に黒っぽくしたような」と言っていましたが、なんとなく解る気もします。このカッコ良さは、真似しようと思ってもできないでしょう。
詞がものすごく良いです。夏の涼しさ、流れる時間の切なさを、様々な情景描写で表現。そして作曲はジュリー自身によるもの。Aメロなどは相当ルーズなブルースロックなのですが、これがカッコ良過ぎ。YOKO君も言っていましたが、メロディーと歌詞のフレーズがピタリと合っており、白井さんのギターを始めとする演奏も素晴らしく、聴き出した瞬間、踊り出さずにはいられない、という大名曲に仕上がっています。

 

この曲はアルバムの中では異色で(と言うより、どのアルバムに収録されていても異色なんでしょうが)、他の楽曲はいつものジュリーに少しサイケデリックな雰囲気を加味した楽曲が多いです。タイトルチューン「ルーシュ」(これも詞が良い)や、井上尭之作曲の「君が嫁いだ景色」、東京ドームで演奏された「さよならを待たせて」「銀の骨」、他にも「恋がしたいな」などの名曲が収録されています。
余談ですが、歌詞カードの写真が全編に渡ってワケ解りません(褒めてます)。これは・・・女性ファンはどう思ったのかなぁ。

 

ところで、短期間で未聴のアルバムを猛勉強した私は、とうとう我慢できなくなり、CCレモン正月コンサートのライブチケットを購入しようとしましたが、全日ソールドアウト!ま、当然と言えば当然なんでしょうが、あまりの悔しさに地団駄踏んでおりますです、ハイ。

 

 

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2008年12月15日 (月)

沢田研二「PEARL HARBOR LOVE STORY」

from『サーモスタットな夏』、1997

Samosutatto

1. サーモスタットな夏
2. オリーヴ・オイル
3. 言葉にできない僕の気持ち
4. 僕がせめぎあう
5. PEARL HARBOR LOVE STORY
6. 愛は痛い
7. ミネラル・ランチ
8. ダメ
9. 恋なんて呼ばない
10. マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!

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(註:この「PEARL HARBOR LOVE STORY」の記事は、10年後に改めて書き直しています。できればそちらの方をお読み頂ければ有難いのです・・・。)


ジュリーばっかり伝授して申し訳ない。たぶん、当分この状態が続くと思う。
とにかく、東京ドームをキッカケに、今まで購入を見送っていた90年代以降のアルバムを聴き始めたら、これが(今のところ)大名盤ばっかりでな・・・。
今日は、1997年リリース「サーモスタットな夏」から、壮大なストーリー仕立てのバラード大作「PEARL HARBOR LOVE STORY」、伝授!

 

まず驚いたのは、この曲、ジュリー自身の作詞であるという事。今まで聴いてきたジュリーの膨大な楽曲の中で、詞が好き、と言える曲、5本の指にこの曲は入ってしまった。私などが内容を説明するとチンケになってしまうので、これは実際に聴いてもらうしかない。
アレンジは(アルバムを通して)白井良明さんなのだが、この曲は初期ビリー・ジョエルのバラード大作に見られる手法を踏襲していて、演奏時間の長さを忘れさせてくれる。各楽器の押し引きが絶妙で、特にラストひと回しの叙情的なアレンジに完全に堕ちた。
アルバム全体を通して、ヴォーカルのミックスが少し小さめなのは残念だが、ジュリー入魂のヴォーカル、当然この曲も、それだけで聴く価値がある。

 

アルバム他の収録曲もかなり良い。藤井尚之作曲の2曲がなかなか渋く、アルバムをギュッと締める役割を果たしている。東京ドームで演奏された「マンジャーレ!カンターレ!アモーレ!」も名曲!
白井さんのアレンジには、ビートルズのオマージュがふんだんに散りばめられ、特にジョージ・ハリスンの楽曲あたりからアイデアを展開させているのが、私個人としては非常に好感度大であった。

 

先日の伝授で紹介したアルバム「忘却の天才」と違い、ギンギンのジュリーとは言えない。ただ、ジュリーの比較的最近のアルバムを「ギンギンではない」という理由で敬遠するのがどれほど勿体無いことであるか、思い知らされた。「サーモスタット~」は、そのうちDVDの方も買っちゃうだろうなぁ・・・。

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2008年12月11日 (木)

沢田研二「不死鳥の調べ」

from『忘却の天才』、2002

Boukyaku

1. 忘却の天才
2. 1989
3. 砂丘でダイヤ
4. Espresso Capuccino
5. 糸車のレチタティーボ
6. 感じすぎビンビン
7. 不死鳥の調べ
8. 一枚の写真
9. 我が心のラ・セーヌ
10. 終わりの始まり
11. つづくシアワセ

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東京ドーム・ジュリー祭りの熱がまだ醒めない。
先週SUPER46でスタジオ入りした時も、珍しく俺がリードヴォーカルを何度も繰り返しリハーサルしたがるので、相方の佐々木利剛もちょっとびっくりしていた。当然、ジュリーの影響である。創作ベクトルが歌に向いてしまっているのだ。

 

ドームを終えて一番感じたのは、90年代から21世紀の未聴のアルバムをもっと勉強しなければ、次のライブに参戦する資格はない、という事だった。このブログにコメントを下さった女性の方の「ほとんどの曲を知っていた」という発言に、とにかく思い知らされた。何故我々が2階席だったのか、これで納得した。俺やYOKO君は、アリーナにはまだ10年早い、という事なのだ。
その10年を半年で埋めるべく、早速2枚購入。中古でネット注文した「パノラマ」はまだ届かないが、2002年のアルバム、「忘却の天才」が昨日届いた。
実は、こちらはそれほど期待していなかったのである。軽い気持ちで聴きはじめ、5、6曲目まで進んだ段階で、「これはなかなかの名盤!」と思った。キーボードが一切排除され、ギター、ベース、ドラムスのみのアレンジによる無骨なサウンド。1曲につきギターは3本程度重ねられているが、すべて白井良明さんのプレイ。アルバムのプロデューサーでもある彼の事を、失礼ながら今まで俺は「良明」だの「白井」だの軽々しく呼んでYOKO君と話していたが、昨日の時点で呼称は「白井さん」に変わった。柴山さんと同格である。ブラボー!
(1月9日註:すみません、プロデューサーはジュリー自身です。白井さんはチーフアレンジャーですね。大変失礼致しました。)

 

で、何かって言うと、アルバムが7曲目「不死鳥の調べ」にさしかかったところで、完全ノックアウト状態になった、という話ですわな。伝授!
アルバム全体は、昨日今日で5回聴いた。が、「不死鳥の調べ」だけは、30回は聴いた。しかも、昨夜遅くにコードを起こして、今日も散々弾き語った。もう、完璧に歌える。

 

G.S.系のアップテンポ短調進行。イントロはエフェクト効かせたコード突き放しがたったの2小節。いきなりジュリーのヴォーカルがシンコペで絡む。右サイドのアコギが素晴らしく、1回し目と2回し目では表情がガラッと変わる。そして何より秀逸なのは「日本のポール・マッカートニー」の異名をとる伊豆田洋之のコーラス。
構成もちょっとひねっていて、A→B→C→間奏→B→C→A→B→Cと来る。まぁ間奏がAメロ進行だから、普通と言えば普通だが、たいして考え無しに組み立てたとしたら、間奏の後はAメロ2番がきそうなものだ。明らかな洋楽構成、それでいて、懐かしい昭和の雰囲気。素晴らしい。

 

しかしこれで、2000年代のアルバムまで短期間でガツガツ聴きまくる事になりそうだなぁ。こんなイイ曲を知らなかったんじゃね、話になりません。
ただ、「不死鳥の調べ」はひょっとすると、90年代以降のジュリーの楽曲で、俺にとって頭抜けて好きな曲になるのかもしれない。ドームのご褒美に、そういう曲と真っ先に知り合えたのかもしれない・・・そんな予感が。

 

ライブヴァージョンがないか、とコンサートDVD作品をすべてチェックしたが、無かった。残念・・・。これからYou Tubeで探す!

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2008年12月 7日 (日)

[伝授・特別編]還暦だぞ!人間60年ジュリー祭り ツアー最終日12・3東京ドーム完全レポ(第2部)

前回更新に引き続き、本日はいよいよ第2ステージ(43曲目から80曲目まで)のレポートでございます。
今、当ブログの検索ランキングを見て驚きました。東京ドームに行った人、無念にも行けなかった人、みんながジュリー祭りを検索してる。半端な事は書けません、頑張ります。記述ミスを発見したり、正確な情報をお持ちの方、遠慮なくコメントにて叱咤激励の程、よろしくお願い申し上げます。

さて、第1部が豪快なコーラスと共に幕を閉じ、我々も一端会場を出て、まずは一服。バルコニー出口が喫煙所として開放されていた。周囲皆、興奮気味に第1部ステージを振り返っている。瀬戸口・YOKO君両名は「まだ阿久=大野ナンバーが全部残ってるなぁ」と言いながら、第2ステージのセットリストへと思いを馳せる。
しかし腹が減った。この後迎えるであろうヒット曲連発攻撃に備え、体力を蓄えておかなければ。売店へと向かうと、ホットドッグ、ハンバーガー売店窓口は長蛇の列。仕方なく最後尾に並ぶ。横には遥か遠くの女子トイレへと伸びる大行列が。凛として粛々と並んでいるのが逆に気の毒だ。ほんと、この辺なんとかならんか東京ドーム。ジュリーのコンサートとかの場合は、女子用プレート用意して、男子トイレ5箇所くらいは貼り替えてあげるとかさ。我々男は、そのくらい平気ですがな。
ようやく食料ゲット。窓際でガツガツと食いまくる。と、「第2ステージは18時35分開演です」とのアナウンスが流れる。時計を見るとあと5分足らずだ。さすがに行列のおばさま達から、「え~っ!」と声があがる。仕方ないんだ、東京ドームは深夜規則キビシイみたいだからな~。
食後再び一服し、トイレに向った時、会場内から演奏音が漏れ始める。ヤバイ、と耳をすますと、聴き覚えのある初期のメロディー。意外と尿意に弱いYOKO君はそのままトイレへとダッシュで駆け込んでいったが、瀬戸口はトイレをあきらめ、「うわぁ~っ!」と雄叫びを上げて会場へ飛び込んだ。第2部、開演!

43曲目「不良時代

Julie4

アルバム『今僕は倖せです』から。
この曲が第2幕のオープニングというのは、何と渋い演出であることか。作詞・作曲をすべてジュリーが手がけた4枚目のアルバムの中でも、人気の高いナンバー。アルバムリリース時、「グレていた若い日~♪」と歌うジュリー自身もまだまだ相当若かった訳だが、還暦を迎えて、セットリストの節目でこの曲を歌う・・・。ジュリーの演出も、この日のために充分練られ、凝っている。
第1部からそうだったが、ギターの下山さんは、曲ごとに忙しくエレキ、セミアコと持ち替えての大熱演。

44曲目「Long Good-by

Rocknrollmarch

ニューアルバム『ROCK' N' ROLL MARCH』から。YOKO君、トイレから戻る。後で聞いた話だと、その時は男子トイレの「大」の方にまで女性の行列ができており、「始まっちゃった、どうしよう」と、さすがの淑女の方々も焦りを隠せていなかったという。気の毒だ。
註:その後、瀬戸口はこの楽曲の歌詞解釈を完全に間違えていた事が判明。お恥ずかしい。詳しくは当ブログ1月20日付の記事を御覧下さいませ。)

45曲目「

Julie4_2

申し訳ありません。瀬戸口はこの1曲のみ見逃しています。さすがに我慢できずトイレへと立ってしまった・・・。曲は、これも「今僕は倖せです」からの渋いピックアップ。

46曲目「美しき愛の掟

Tigerssingle

タイガースから。これまでジュリーのライブDVDを結構観てきたけれど、ここまでタイガースのナンバーを詰め込んだステージは初めてなんじゃないだろうか。隣のおばさまはウットリ状態。ジュリー、MCにて「第2部は、ニューアルバム・ロックンロール・マーチから全曲と、ヒット曲詰め合わせでお送りします!」

47曲目「護られているI LOVE YOU」

Rocknrollmarch_2

『ROCK' N' ROLL MARCH』から。アジテーション色の強い歌詞を、絞り出すようにカッコ良く叩きつけながら歌うジュリー。
(註: この日までの私は、最近のジュリーのアルバムは『ROCK' N' ROLL MARCH』しか聴いていない、という不勉強な状況だった。コンサート後、続けざまに90年代後半から2000年代のアルバムを購入してひとつ感じたのは、近年のジュリーが作詞家として見事にレベルアップしている事であった。もちろん、「ロックンロール・マーチ」というアルバムもその流れを引き継いでいる)

48曲目「あなただけでいい」

Acollection

サードシングル。おばさま、YOKO君が両隣で全開。第2部でのジュリーは、今度は真っ赤なインディアン衣裳に替わっている。
瀬戸口、ヒット曲連発コーナーを予感し、無意識に力をセーブしてしまう。次は何だ?

49曲目「サムライ

Royal

やはり来た。イントロの1,2音だけで会場は蜂の巣をつついたような爆発状態となる。シングル盤の方の「片手に、ピストル♪」から入るアレンジ。本当にこれが60歳の声なんだろうか。ヴォーカルに衰えが全く感じられない。おばさまと一緒に「ジェニ~♪」コーラスを歌う。サビでは勿論、会場総員右手指立て突き上げで。
余談だが、アルバム『思いきり気障な人生』収録の別ヴァージョンの「サムライ」もまた違った素晴らしさがあるので、聴いていない方にはこの場を借りてお勧めしたい。

50曲目「風に押されぼくは

Rocknrollmarch_3

再び『ROCK' N' ROLL MARCH』から、変わった転調を擁したワルツ・バラード。アルバムの中でもヴォーカルが特に前に出ている曲。会場の雰囲気から判断するに、瀬戸口も含め、アルバム『ROCK' N' ROLL MARCH』は予習済みの方々が多いようだ。

51曲目「我が窮状

Rocknrollmarch_4

こちらも『ROCK' N' ROLL MARCH』から。作詞家・ジュリーの魅力あふれるトリッキーなバラードナンバー。作曲はズバリ、大野克夫さんである。
(註:1000人コーラス隊に参加した鈴木さんの話によると、コーラス隊が一番上手く歌えたのはこの曲だそうだ。ただ、クラシック畑の方が多かったので、譜面の「tu tu・・・」を「トゥッ、トゥッ」と発音してしまう方が多かったとか。ロックなら「チュッ、チュッ」だもんねぇ)
(さらに註:チュッ、チュッの件、これ、「ロックンロール・マーチ」の話でした。)

52曲目「Beloved

Rocknrollmarch_5

『ROCK' N' ROLL MARCH』メドレーの様相を呈してきた。作曲者は、この日ギターを弾いている下山さんだ。考えてみれば、柴山さんと下山さん、両雄が並び立っているステージというのは凄い。エキゾチックス×ルーザー。この二人なら何でも出来るし、身を任せて聴いていられる。ジュリーも居心地がよさそうだ。

53曲目「やわらかな後悔

Rocknrollmarch_6

引き続き『ROCK' N' ROLL MARCH』から。前曲の流れを受けて、こちらはもう一方の雄、柴山さん作曲のナンバー。80年代からずっと、ジュリーの片腕となって素晴らしいギターを弾き続けてきた柴山さんだが、作曲クレジットは意外や珍しい。下山さんのアコースティックギターに載せ、柴山さん渾身のリードギターが炸裂。

54曲目「海にむけて」

Rocknrollmarch_7

更に『ROCK' N' ROLL MARCH』から。これは加瀬邦彦さんの作曲。『ROCK' N' ROLL MARCH』は作家陣も実に贅沢なラインナップなのだ。瀬戸口、「クライ・ベイビー・クライ♪」のコーラスに参加する。
曲後、マイクを立てて「再び、御無礼いたします」と頭を下げるジュリー。一見、「年甲斐もなく、昔のギンギンなナンバーを」とおどけて謙っているようだが、この演出によって観客に「さぁ行くぞ!」とスイッチを入れているのだ。喝采する3万人、さぁ、何が来る?

55曲目「憎みきれないろくでなし

Omoikirikiza

イントロでエキサイトする隣のおばさま。瀬戸口、サビ「憎みきれない~♪」で両手を前に出し、「ジャッ、ジャッ」で掌を返したは良いが、そこまで。左ではおばさまが、瀬戸口に見せつけるように人指し指をグリグリ。あっ、そうだった!と、右隣のYOKO君にも伝授。2番からはしっかりおばさまについていく。

56曲目「ウィンクでさよなら」

Royal2

続けて爆発する会場。これも”やってくれるかどうか微妙”なシングルとして事前に挙がっていたので、興奮した瀬戸口・YOKO君の殴り合いが始まる。ジュリーのヴォーカルの抜けが素晴らしい。手拍子して良いのか踊って良いのか・・・結局どっちもやってしまう3万人。

57曲目「ダーリング

Konndohakareina

イントロのギターだけで、更に場内大爆発。YOKO君、以前より「ジュリーのアクションの中で一番シビレる」と言っていた、ヴォーカル導入直前の指舐めポーズを、瀬戸口に見せつけるようにしてジュリーと一緒にキメる。
それにしてもこの曲の盛り上がり方というのは一体何なのか。普段アルバム『今夜は、華麗な宴にどうぞ』を聴く際にも、どちらかと言うと他の収録曲の方をエキサイトして聴くのだが、ライブでのこの圧倒的な威圧感。ひれ伏すしかない。会場の多くの方がそうだと思うが、ここへきて膝からふくらはぎのあたりがパンパンに張ってくる。ジュリーはと言うと、全速でステージ、花道を駆け回る。おそるべき気力、そして体力だ。

58曲目「TOKIO

Tokio 

ジュリーも少しは休めばいいのに、「ダーリング」終了間髪入れず「トキオ~!」と絶叫。この全力疾走には、ヘトヘトなおばさま達も腹を括るしかない。イントロで瀬戸口・YOKO君二人同時にエアギターを始める。YOKO君、「あんたはキーボードでしょ!」と突っ込む。バカを言いなさい、とエアベースに切り替える瀬戸口。
サビ「ト~キ~オ♪」では3万人が例のポーズ。一瞬2Fの観客も大ヴィジョンに映るが場所まで識別できず。

59曲目「Don't be afraid to LOVE

Panorama

アルバム『パノラマ』ラスト収録のナンバー。吉田建プロデュース期、おそらく代表曲かと思うが、残念ながら瀬戸口・YOKO君ともに音源を所持していない。おばさま達もそういう方が多いのか少し静かになるも、ジュリーが変わらぬ入魂ヴォーカルを続けるので、熱気は引かず、休む暇もない。このアルバムも買わなくちゃなぁ。勉強します。
(註:  後日、私の書いたブログに目を通したYOKO君から怒られた。「何言ってんの瀬戸口さん、俺等、この曲DVD(ジュリーマニア)で持ってるじゃん!」・・・・・・・・・・・・・た、確かに・・・・・・・・・・・・申し訳ない、お恥ずかしい、面目ない。
12月11日、アルバム『パノラマ』購入。う~ん、いい曲だ・・・・・・って、気づくのが1週間遅い!いや、言い訳になりますが、この曲って、男性と女性だと圧倒的に女性の方に訴える力が強いと思う。ドラマチックな曲想とアレンジはもとより、ジュリー自身の詞、この内容が大きい。つまり、当日この曲が演奏された瞬間、おばさま達は決しておとなしくなったのではなく、ステージで歌うジュリーに口説かれている気分に浸っていたのではなかろうか。当記事にコメントを書いて下さった女性で、”ライブの夜帰宅して真っ先に聴いたアルバムは『パノラマ』”という方がいらっしゃいましたが、この瞬間の追体験をなさったという事でしょう。さすがジュリーに青春を燃やした昭和の淑女の皆様は、我々とは格が違う。
とか書くと、「俺だってウットリしてたんだよ!ボケッとしてたのは瀬戸口さんだけでしょ!」と、またYOKO君に怒られそうですな・・・)

60曲目「約束の地

Beautifulworld

アルバム『Beautiful World』から。これも音源を持っていないが強引に盛り上がる。吉田建プロデュース期のCDは、ファンの評価も高いのだがなかなか入手が難しく、中古でとんでもない値段がついていたりして手を出せずにいた。が、もうそんな事を言っていられない、とにかく見つけたら買おう、と心に決める。勉強します。
(註:1月23日、アルバム『Beautiful World』購入。AMAZONで、それまでずっと「現在お取り扱いできません」と表記してあったこのアルバムの欄に、突如中古盤1,000円の売り手が。思わず0の数を数え直す。だって、今の相場なら10,000円でしょう、これ。表記は間違いなく1,000円でした。23日、無事に商品到着。お店ではなく、一般の方でした。ありがとうございます!って言うか、何か申し訳ないような・・・。で、やっぱり名盤でした。吉田建プロデュース期の5作品が遂に揃ったぁ!と、喜んでいたら、「そのうち買おう」と悠長に先送りにしていた「生きてたらシアワセ」が公式サイトでも完全ソールドアウト!中古の価格が15,000円まで跳ね上がってる!全アルバム完全収集の道は険しい・・・)

61曲目「ユア・レディ」

Zuzusongs

DVD『ZU ZU SONGS』のトリ前の映像で、強く印象に残っていたナンバー。無論、ZUZUこと安井かずみさんの訳詩曲である。当時のライブでジュリーは、「安井さんの訳詩は、訳詩という範疇を超えて、ほぼ”作詞”」と語っていた。ドームでこの選曲、やはりジュリーは安井さんの作品に対して特別な思いがあるのだろう。

62曲目「ロマンスブルー

Rocknrollmarch_8

再び『ROCK' N' ROLL MARCH』から。還暦を迎えたジュリーが「僕等はいつ大人になった?」と問いかける詞が、こうして生で聴くと胸にしみる。

63曲目「TOMO=DACHI」

Rocknrollmarch_9

『ROCK' N' ROLL MARCH』より。ハードな曲調に、ユーモラスな関西弁の詞(作詞はジュリー自身)が載った変わり種。これが予想以上にライブ向き。ジュリーは花道全力疾走、その後ステージ右端に駆けていった時には、一瞬ライトが追いつかなかい程だった。

64曲目「神々たちよ護れ

Rocknrollmarch_10

最近のジュリー自身の詞には、メッセージ性の強いものが多く見られるが、『ROCK' N' ROLL MARCH』も例外ではなく、群れてブチキレる若い世代を一喝するようなこのナンバーは、おばさま達の共感を呼ぶだろう。瀬戸口・YOKO君はちょうどその狭間の世代という事になろうか。

65曲目「ス・ト・リ・ッ・パ・-

Stripper

今度は何の前触れも無しに、往年ヒット曲へと雪崩れこんだ。3連符スネアドラムスのイントロ一瞬だけで「ウォ~!」と行けるのが我々狭間世代の強み。数秒遅れておばさま達も「キャ~!」と来る。瀬戸口エアベース、YOKO君エアギター(アーム入り)はお約束。YOKO君は「おれのすべてを~♪」の指差しを瀬戸口の横腹に突き刺す。ジュリーの揺れながら握り拳ポーズ、健在。

66曲目「危険なふたり

Royal_2

この日のライブ、イントロの盛り上がり方が一番凄かったのはこのナンバーだった。もちろん「ダーリング」や「勝手にしやがれ」(ごめん先に書いちゃった)も凄かったのだが、この曲が一番、というところに客層を感じさせる。と言うより、2Fの反応だけで言うなら、ここへ来てようやく、おじさま(観客の1割くらいか)達が声を出し、踊り始めたという事だ。瀬戸口・YOKO君の前席は、キャ~キャ~状態の奥様と仏像のように固まっている旦那、といった二人連れであったが、ここでは旦那様の方も相当キテいました。
瀬戸口、僭越ながら2・4拍の手拍子では飽き足らず、Bメロ「僕には~できない~♪」の部分で4拍全連打の変化をつけ、隣のおばさまもそれについてくる。嬉しいねぇ。もちろんジュリーは往年の、あの通りのアクションで絶唱。

67曲目「おまえにチェック・イン

Wonderfultime

体力、ヤバい。しかしこの曲が来たらここはもう行くしかない。無論コーラスは会場全員やるんだけど、瀬戸口は敢えてエキゾチックスパート(裏声)。ラストの「愛し合ってる~♪」に被る部分がどうしてもやりたいのである。と思ったらおばさまも同じ事やってた。凄い!と思いきやYOKO君は横で「ソ~、ダーリン♪」をやっていた。当然、ジュリーもやっていた。
この曲の演奏になると豪快にステップしてしまうのは、ほとんど条件反射なんでしょうか、柴山さん?足踏みしながらのリードギターは圧巻。

68曲目「君をいま抱かせてくれ」

Hello

アルバム『HELLO』から。知らない曲だが強引に盛り上がる。勉強します。昨日お邪魔した、とあるジュリーマニアのブログでは、このナンバーを絶賛していた。ZUZUが亡くなったという事もあって、ライブで往年ヒット曲を解禁した、ちょうどその頃のアルバム。聴いてみよう、と思う。
(註:1月31日、当ブログに遊びに来てくださったジュリーマニアの先輩の、望外の御好意によりこの貴重盤を入手できました。ありがとうございます。捨て曲ナシの名盤でした。それでもドームセットリストに選ばれたのは「君をいま抱かせてくれ」ただ1曲!♪曲の数だけでジュリーを語るさみしい男にはなりたくありません♪が、ジュリーの歴史は、イコール名曲の歴史でもあるわけです。)

69曲目「ROCKN' ROLL MARCH」

Rocknrollmarch_11

『ROCK' N' ROLL MARCH』からタイトルチューン。この曲で一応シメ、という雰囲気が伝わったので、力を振り絞って拳を振り上げ、コーラス参加。見ると、1000人コーラス隊も「ダ~♪」と元気よくやっている。([註・その後の調査にて]  コーラス隊のリハの際、この曲についてジュリー自身から「ロックンロール」ではなく「ロッケンロール」と発音して欲しい、との指示を頂いたそうです)
ちなみに後日、コーラス隊参加の鈴木さんが「瀬戸口さんどこにいたんですか?」と聞くので、「2Fの左最前部」と言ったら「あぁ、あの2Fで一番盛り上がってた所ですか!」との有り難い言葉を頂きました。頑張って良かった。否、ほとんど隣と斜め前のおばさまのおかげかな?
大合唱ののち、ジュリーは丁寧に歓声に応え、ステージは暗転。

~アンコール~

70曲目「カサブランカ・ダンディー」

Royal_3

手を振りながらジュリー再び登場。お馴染みのイントロに、跳ね飛ぶ3万人。ジュリーのDVDを結構観ているけれど、ライブでこの曲は意外と貴重。「ボギ~、ボギ~♪」で腰のあたり、「良かった~♪」直後の頭部付近、というアクションを、おばさまから伝授してもらう。「キザでいられた~♪」からの一連の腰ヒネリまでやってのけるおばさま・・・尊敬します。

71曲目「勝手にしやがれ

Omoikirikiza_2

もう無条件。手拍子が全員頭上へ移動。瀬戸口、「壁際に~♪」で一人孤高に腕を組み、「照れてただけだよ~♪」で頭ポカッをやっておばさまに笑われる。例の「行ったきりなら♪」部分でYOKO君が1Fにトレードマークの帽子を投げ飛ばすかと期待して見ていたがやってくれなかった。それどころではなかったのだろう。
この曲を生で聴くと、「本物」に触れた充実感で満たされる。やっぱり凄い。やっぱり、大名曲なのだ。

72曲目「恋は邪魔もの」

Acollection_2

一度暗転があったがすぐに出てくるジュリー、「まだまだ曲がある・・・」で場内大歓声。瀬戸口、時間が押しているのか?と少し不安になるも、曲が始まってしまえばハジけるのみだ。これも”やってくれるかどうか微妙”なところだったが、やってくれた。ただ、何となくこれで、あぁ、「魅せられた夜」は今日は無さそうだな・・・と思ってしまう。何故かは解らないが、その時に漠然とそう思った。YOKO君、リードギターのリフ部で当然のエアギター。追いかけキーボード部は瀬戸口がこれまた当然のエアピアノ。ジュリー、どこまで疲れ知らずなのか、ステージ疾走に次ぐ疾走。

73曲目「あなたに今夜はワインをふりかけ

Omoikirikiza_3

ジュリー、「次の曲では皆にコーラス協力して貰うよ!あなたに今夜はワインをふりかけ!」・・・会場は大拍手。「できれば女性は裏声で」とはジュリーのリクエスト。「低い声だと悪酔いしちゃうから」に場内爆笑。
ひとまずジュリーがお手本をアカペラで歌い、「じゃあ皆、練習な!」と言うと、あのイントロが流れ、ドラムスだけ残った状態で3万人が歌う。歌い終わると会場はどこからともなく拍手。それを聞いたジュリー、「何その拍手は~?こんなんで満足してんの~?」と突っ込みを入れ、爆笑を呼ぶ。でも・・・ひょっとしたら大阪はもっと元気良かったのかも。悔しい。が、少なくとも瀬戸口はフルボリュームで歌った。YOKO君は・・・彼の実力ならもっと行けたと思うけどね。
ジュリーの「じゃ、本番行くぞ~!」の声で演奏スタート。1000人コーラス隊も交え、全員で歌う。瀬戸口、生意気に3度上でハモる。
曲が終わると、ジュリーは観客に応えた後、「コーラスさ~ん!」と1000人コーラス隊にも手を振る。手を振り返すコーラス隊。何度も言うけど鈴木さん、あなた自分がどれだけシアワセか、解ってる?

74曲目「時の過ぎゆくままに」

Ikutuka

いつ来るか、と思っていたが、ここで来た。エンディングが近いのか、と思い少し寂しくなる。「残ってる曲は・・・」と頭の中で勘定を始める。「ヤマト」「BAD TUNING」・・・「ロンリーウルフ」「DA-BA-DA」「LOVE-抱きしめたい」あたりはもう微妙か・・・。
会場は静まり返り、じっくりとこの至高のバラードを聴き入る。この曲が収録された「いくつかの場面」は、おばさま達にとって特別なアルバムである事は疑いない。瀬戸口・YOKO君は残念ながらタイムリーではない。ポリドールの再発で聴いたクチだ。それでも素晴らしさは解っているつもりだが、おばさまの恍惚の表情には、勝てないなぁ。
そう言えば、開始直前「阿久悠さんについて何か一言あるかもしれない」とYOKO君と言っていたが、特別何もなかった。考えてみればこの記念興行に、ホーンセクションも無く、ド派手なスモークとかがあるわけでもなく・・・それがまた、今のジュリーらしく見える。間奏部で沸き起こる拍手。「悪魔のようなあいつ」のDVDも買わねば、と思う。

75曲目「ヤマトより愛をこめて

Konndohakareina_2

バラードの超名曲が続く。2番から、ドラムスがとてもセンスの良い噛みこみ。
収録アルバム『今夜は、華麗な宴にどうぞ』は、この「ヤマトより~」の他に「探偵」「スピリット」というバラードの大作3曲が核になっている大名盤。この機に多くの方に聴いて頂きたいと思う。
ジュリーは依然、入魂・熱唱。「今はさらばと♪」で一勢に横揺れになる3万人。

76曲目「気になるお前

Julie6

あぁ、この曲があった!YOKO君大好きなナンバーである。瀬戸口、「きっと、いつかは♪」の1番の部分、2・4拍のタイミングでYOKO君を殴る。YOKO君は「僕のものになるんだ~♪」でお返しに瀬戸口の頭を掻きむしる。2番で、はしょってサビに入ってしまうジュリー。この日初めての解り易いミスだったが、会場はジュリーの間違えたタイミングで拳ふりあげのフォロー。バックバンド泣かせだ。柴山さん、下山さんもジュリーと一緒に花道にせり出し、入魂の演奏。

77曲目「朝に別れのほほえみを

Human

ここでタイガース!本当に、客層を考えてのセットアップリスト。人間60年、というのは何もジュリーに限った事ではなく、この日はジュリーと同世代のおばさま達だって主役という事か。

78曲目「遠い夜明け

Kitarubeki

アルバム『耒タルベキ素敵』から。ラスト近くなって渋い選曲。『耒タルベキ素敵』は、ジュリー史をなぞった作品、とも言われていて、過去曲やデビュー時の風景へのオマージュが散りばめられていると言う。歌詞の記憶こそ完璧ではないながらも、一緒に歌う瀬戸口。

79曲目「いい風よ吹け

Iikazeyofuke

うわ~予習はしてきたけどまだ歌えない!アルバム。『いい風よ吹け』からタイトルチューン。いい曲だ。当然ながら、ライブで聴いた曲は、すべて録音音源が欲しくなる。勉強します。
(註:12月25日、アルバム『いい風よ吹け』購入。全体的にも良い作品だったが、やはりこのタイトルチューン「いい風よ吹け」が頭抜けていた。最近のジュリーの詞には、「生」と「死」について掘り下げたものが多くあり、そこでは、ジュリー自らについてはもちろんのこと、共に歩んできた大切な人達の、来るべき人生における終幕について言及される。「いい風よ吹け」はそういった楽曲の中においても特に切実な描写があり、胸を打たれる。事前にこの曲を知った上であの会場にいたかどうか、これは雲泥の差があったものと思われる。これがラス前、というのがどれほど多くの人の胸を打ったか。今改めて、不勉強のまま臨んだ己を恥じるばかりである。)
演奏が終わり、「79曲歌っちゃったか?」とバックバンドを振り返るジュリー。メンバーが頷くと、「よ~しラストだ~!」

80曲目「愛まで待てない」

Aimadematenai

ライブ前日まで知らなかった曲。(註:12月28日、アルバム購入。「愛しい勇気」「30th. Anniversary Glub Soda」の2曲がかなり好き) 映像予習してきて良かった。ジュリーは右端、左端、花道最前部、とそれぞれ特定の位置である程度の時間をとって最後の熱唱。ほんと、アリーナが羨ましい。CO-CoLoの会員になろう、と今さらのように決意する。
演奏が終わり、メンバーを紹介。柴山さんが大トリなのがやはり泣ける。ジュリー、「シメは、関東1本締め!」で爆笑。1本締めのライブなんて初めて観たなぁ。
(註:その後、「初めて観た」なんちゅうのは不勉強の露呈でしかなかった事が判明。最近のジュリーのライブは、こんな感じで終わるっぽい。DVD「サーモスタットの夏」を観て、そう思った。こちらは3本締めであった。)

メンバー全員で歓声に応え、暗転。これで終わりだとは思いたくない。トリに相応しい曲で、まだ「恋のバッドチューニング」が残っている。或いは「酒場でDA-BA-DA」でもトリに見合うはず。YOKO君をダイブさせてくれ!「OH!ギャル」だってアリだ。「マンデイ!」叫ばせてくれ!・・・必死でアンコールを訴える会場だが、時間的にはいっぱいいっぱいのようだ。先にも書いたが、東京ドームは深夜規制が厳しいのである。それでも観客が帰らない事には・・・という事だろうか、しばらくしてジュリーとバンドのメンバーが登場し、最後の挨拶。曲はやらないけれど、もう一度改めて感謝の意を、という感じ。ジュリーの「また来年ね!」の、本当に最後の一言でようやく納得し、席を立つ観客。
終了は午後9時40分に届こうかという時刻。6時間半にわたる、夢の時間が終わった。

夢の時間。
「夢」というのはこの日のMCでジュリーが語った言葉である。
自分は夢を見られるような人間ではない、とジュリーは言った。それが、昭和41年(瀬戸口が生まれた年である)に上京して以来、夢の中に生きさせてもらった、と。
ただ、夢の中に生きていたから、その上で更に夢を見る、という事ができないでいた。でも、今日(12月3日、東京ドーム)、また夢を見させてもらった。
ジュリーはそう言ったのだ。それがこの日、唯一感傷的なシーンだった。

新聞記事では伝わりにくいかと思うが、最後の最後「2008年12月3日・仏滅、私はこの日を忘れません!」というMCにしたって、「12月3日」の後、タメを作って「仏滅!」とおどけて言い、場内の爆笑を誘っていた。
過剰に感慨に溺れる事なく、「明日からまた頑張る!」というメッセージ。若手(一応な)我々2人も勿論充分過ぎるほどのパワーをこの日のライブで受け取ったけれど、ジュリーのそんなメッセージは、同世代のジュリーマニアにとって、凄く励みになったのではないだろうか。

YOKO君とは打ち上げにて、「俺達はまだヒヨッコ」と語り合った。「ロンリーウルフ」や「酒場でDA-BA-DA」は、俺達にはまだ早いんだよ、という事だ。1年かけて勉強し、また来年、大きな会場でやる時には行こう、そうやって徐々にステップアップして常連になろう、と。

最後に。
このレポートを書くにあたり、相当の時間を要した。なんせ全80曲だ。駄文であるとは言え、その楽曲数のレポートをこなすにあたり、半端ではないエネルギーを使った。
そう考えると、6時間半かけて、その80曲を疾走し、歌いきったジュリー、演奏しきったバンドのメンバーが使ったエネルギーというのは、いかほどのものなのか。想像を絶する。本当にすさまじい事だと思う。

ありがとう、ジュリー。

ありがとう、サンキュ~、ありがとうね!

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2008年12月 5日 (金)

[伝授・特別編]還暦だぞ!人間60年ジュリー祭り ツアー最終日12.3東京ドーム完全レポ(第1部)

久しぶりの更新ですが、本日は1曲伝授ではありません。2008年12月3日、感動の坩堝と化した東京ドーム、沢田研二還暦ツアー最終日の全80曲完全網羅・詳細レポートでございます。
今回は仲間内だけでなく、実際にドームに足を運んだ方々や、重要な仕事や用事に無念の涙を飲み、今回の参加をあきらめた数多くのジュリーマニアにこのコーナーを捧げます。どうか多くの先輩方が、このブログをヒットできますように(祈)。今日のレポートは、第1部演奏の42曲まで。先輩方、よろしくお願い申し上げます。
(註:12月27日、ジュリー祭りのTV放映を観たところ、MCのタイミング等、記述に微妙な記憶違いがあったようです。どうかご容赦願います。)

さて、牛人会きってのジュリーマニア2名、私こと瀬戸口と、リアル・ヴォーカリストのYOKO君。当日はこの年末のクソ忙しい中、強引に有給をとり、昼12時半飯田橋駅にて待ち合わせ。瀬戸口が東西線、YOKO君が南北線という事で決まった場所。
前日10時間寝て気合充分の瀬戸口は10分前に到着。一方、なかなか寝つけなかったというYOKO君は若干の遅刻、彼にしては珍しいことだ。
万が一テレビやDVDに映った場合の目印を考え(というのは嘘だが)、瀬戸口は真っ赤なバンダナ、YOKO君はグレーの帽子、という、仲間から見たら非常に解り易い格好。

瀬戸口がギャンブラー時代に愛用していた後楽園WINS御用達の喫茶店・リンデンにて軽い食事。当時顔馴染みだったママさんは瀬戸口を覚えていて「最近来ないじゃない!」と一喝。「俺、競馬から足洗ったんだよ」と瀬戸口、「今日はジュリーのライブに来た」と告げると、さすがに地元後楽園では話題になっていたのか、ママさん「あ、行くんだ~」と、艶っぽく見送ってくれました。

喫茶店を出ると、ちょうど職場の同僚が仕事でドームまで来ていて信号待ちの瀬戸口を見かけ、派手にクラクションを鳴らすも、完全エキサイトモードの瀬戸口は全く気づかず。これ、今日になって聞いた話。俺だけ休んでゴメン!

我々の席は2Fの左側、前から2列目。まずは入場して座席の確認。2Fと言えどもさすがにこれだけ前だと視界を遮る物も無く、ステージと会場がよく見渡せる。しかも端席なので通路に飛び出し易い。YOKO君と二人「これはなかなかイイ席なんじゃないか」と喜び合う。YOKO君が大外で、私がその内側。さらにその内側に、3人連れの気品ある大人の女性(あぁ、まどろっこしい。失礼ながら、尊敬の意味をこめて、以後”おばさま”と表記させて頂きます)が既にスタンバイしていた。軽く会釈し、私とYOKOは階段を降り1Fの喫煙所まで向かう。開演まであと40分。

1Fでは女性用トイレに長蛇の列が。3Fくらいまで上がればトイレももう少しは空いているのだがどう考えても最後尾の方は定刻に間に合いそうもない。この辺なんとかならないか、東京ドーム。男なんてのは割と何とでもなるんだからさ、2フロアに1個ずつでいいよ。女性用を増やした方がいい。
それにしても、というかやはり女性が多い。若い(一応な)男の二人組なんて我々くらいなものだ。だいたい、自分達より年下っぽい方なんてまず見当たらない。事前にYOKO君と打ち合わせていた通りの展開となった。40ちょいの俺等が若手として先頭切って爆発し、おばさま達に火をつけてあげなければならない。

開演時刻の午後3時が迫り、「今からトイレに並んでも間に合いません」とのアナウンスが流れる。順番待ちのおばさま達は一様に不安げな顔になるが、取り乱したりはしない。さすが!ジュリーを選んだ昭和の淑女達。貴女たちの露払い、我々がしっかり務めさせて頂きます!と意を強くし、我々2人は席へ戻る。すでに照明は消えているが、まだ3時前だ、陽の光がドームの天井から透け注ぎ、夜のLIVEしか知らなかった瀬戸口は、何となく違和感を感じた。
「間もなく開演」のアナウンス。瀬戸口とYOKO君はお約束の1曲目予想。瀬戸口は「TOKIO」、YOKO君は「ダーリング」を主張。後で考えると、隣のおばさま、「甘いわねぇ、最初からそんなに飛ばさないのよ、ジュリーは」と胸の内で突っ込みながら聞いていただろう。このおばさまがどれだけ凄いかは、LIVEが進むに連れて次第に明らかになっていく。
で、座席がバルコニーほぼ最前列という事もあって、我々はそれぞれ、「この曲をやったら階下へダイブする」という楽曲(ま、無論冗談だが。本当にやったら、本人は勿論、1Fのおばさま方も天に召される)をもお互い確認。瀬戸口は「ロンリー・ウルフ」、YOKO君は「酒場でDA-BA-DA」を挙げる。裏返せば、もしやってくれたら死んでもイイ!くらいの曲ということだ。ただ、微妙に「もしかしたらやるかもしれない」という気持ちが働き、二人とも全盛期の渋めのシングルを挙げているところがまだまだ青いか。

さぁ、開演です。
第1部スタート!

1曲目「そのキスが欲しい」

Reallyloveya

バックバンドが一回り即興ソロを回した後、舞台中央にジュリー登場。花道をゆっくりと進み、アリーナ中央へ。白いインディアン衣裳を見て、私とYOKO君は「おぉっあの衣裳は!おまえにチェック・インか?」と盛り上がった、ほぼその瞬間、
「そのキスが欲しい~♪」
と、あの御馴染みのイントロが流れる。吉田建プロデュース時代の屈指の名盤『REALLY LOVE YA!』からのシングルカット曲だ。我々は若干意表を突かれるも、無論二人とも大好きなナンバーである。早くも全開モードでお互いの身体を殴り合う。
ジュリーは予想していたよりもずっとスマートで、声の調子も良さそう。このナンバーは熱唱系のアップテンポ。アリーナは総立ちである。

2曲目「60th. Anniversary Club Soda

Aimadematenai_2

知らない曲が来て呆然とする我々二人。隣のおばさまもまだ静かなまま。最近のアルバムの曲?いや、歌詞を追うに、この日のための即興か?否、持ち歌の歌詞をイジったのか?と囁きあう。調べたら、実は未聴のアルバム「愛まで待てない」収録の「30th. Anniversary Club Soda」の替え歌だったようだ。これから1年かけて勉強します。
(註:12月28日、アルバム『愛まで待てない』購入。「30th. Anniversary~」はとても良い曲であった。なるほど、確かにコンサート導入部にふさわしい内容の楽曲だったのだなぁ。ちゃんと勉強していれば、ジュリーがどんな風に歌詞を変えていたのか楽しめただろうに。「今宵のシンガーは、ロマンスグレーに七歩手前の、泣かせる奴」の部分が、特に。)

3曲目「確信

Kitarubeki_2

『耒タルベキ素敵』から、吉田建作曲の渋めのロック。YOKO君、残念ながらポカンとしている。隣のおばさまもまだ大人しいが、膝でリズムをとり始める。アリーナは手拍子だ。いいなぁ。ジュリー、「今日は80曲歌います!」と宣言。会場は大拍手だ。

4曲目「A.C.B.

Kitarubeki_3

これもアルバム『耒タルベキ素敵』から、オープニング曲、ジュリー自身の軽快な詞による疾走ナンバー。ギターの柴山さん、下山さんのアクションも大きくなる。

5曲目「銀の骨

Sur

また知らない曲。悔しい。調べたらアルバム『sur←』ラスト収録のナンバーであった。勉強します。
(註:アルバム『sur←』、12月16日購入。”Sur”に”←”がくっついて、”ルーシュ”と読ませます。最新作まで継続しているジュリーのセルフプロデュース期の第1弾。いいアルバムです。その後ジュリーの片腕的存在になる白井良明さんが、この頃はまだ客分格(変な言い方ですが)のようです。「時計~夏がいく」という曲が衝撃の名曲でございました。この日のコンサートでは、この「銀の骨」と40曲目「さよならを待たせて」という、叙情系の2曲がピックアップされた事になります。)

6曲目「すべてはこの夜に」

Nonpolicy

瀬戸口としては、意外な選曲・今夜の1等賞。アルバム『ノンポリシー』の中で「ナンセンス」と並んでとても好きな曲。ウズウズしだしたおばさまの横で、ちゃっかり佐野元春パートでハモる。この曲の後、ジュリーはおもむろにインディアンの被りモノを脱ぎ捨てる。その仕草の意味を知っているのか、会場に異様な期待感が充満した。

7曲目「銀河のロマンス

Tigerssingle_2

隣のおばさまは、ここで突然来た。イントロが流れた一瞬で、ガツン!と彼女の右肘直撃を受ける。瀬戸口は「えっ?」という感じだったが、すぐにタイガーズの曲だと認識する。悔しいが、この年代の楽曲に関しては、タイムリーではないというハンデがあるのか、知っている有名な楽曲と言えども、彼女達の条件反射には勝てない。悔しさはすぐにリスペクトへと変化した。とにかく、細部細部にアクションの決まり事があるのだ。瀬戸口はそれを見よう見まねで右隣のYOKO君に必死の伝授。この方式は、一体化した世代リレー光景として、この後頻繁に出現する事になる。
ジュリーはとても気持ち良さそうに歌う。

8曲目「モナリザの微笑

Tigerssingle_3

タイガース連発。瀬戸口・YOKO両名は死にもの狂いで隣のおばさまについていく。見ると、YOKO君の右斜め前の女性が、先程までの貴婦人然をかなぐり捨てて身体を動かしている。ジュリー、あなたはスゴイよ、やっぱり。

9曲目「青い鳥

Tigerssingle_4

ここへ来てYOKO君が気づく。「タイガーズのシングルを時代順にやってるぞ!」
おばさま、横揺れ全開。
(註:その後調べたら、時代順ではないような・・・)

10曲目「シーサイド・バウンド

Tigerssingle_5

言わずとしれたタイガースの特大ヒット。おばさまの手ほどきで身体が暖まってきて、この曲だ。ここは我々が頑張らねば。思い切りハジけてはいるが、アクション動作が小さく、声が出ていなかったおばさま達に火をつけるのが若手の役目。
右手を突き上げ「ゴー・バウン!」
間奏で瀬戸口を殴りながら「さよならのラストシーンでしょ?」と茶々を入れるYOKO君。俺はそれどこじゃないんだ、おばさまも声出し始めてんだよ!

11曲目「君だけに愛を

Tigerssingle_6

タイガースの名曲がノンストップで続く。これって後追いコーラスでいいんだよな?と、隣をチェックしながら一緒に歌う。ジュリーは花道、ステージを縦横に駆け回る。アリーナ席、失神者が出たとしてもおかしくない流れだ、この辺は。

12曲目「花・太陽・雨」」

Pygbest

YOKO君絶賛の幻のバンド、PYGから。確実に年代順にヒットパレード状態に突入している。という事は次は・・・
(この曲については、09年3月14日付の当ブログ記事にて、先輩方からの逆伝授を乞うております。よろしくお願いいたします~。)

13曲目「君をのせて

Acollection_3

アップテンポではないので、若干おとなしくなる会場。だが、異様な興奮状態は持続している。そして、隣のおばさまは遂にジュリーと一緒に歌い始めた。スラスラと歌詞が出てくる。さすがだ。エンディング間際にYOKO君が、「こりゃ、次はセカンドシングル、来るよ!」・・・彼は瀬戸口の一番好きなアルバムが『JULIEⅡ』である事を知っているのだ。

14曲目「許されない愛」

Julie2

やはり来た!このシングルの大ヒットにより、ジュリーはレコード会社からの御褒美として、セルフプロデュースアルバム制作を許可された、というのはYOKO君から昔聞いた話。
今回のバックバンドは少人数でしかもベース無し、キーボードがとても忙しい。特にこの曲はオルガン、ホーンセクションどちらも重要なので、ハモンドパートに若干隙間が出来る。「ハモンド弾きてぇ~!」という瀬戸口に、YOKO君は「いいよ、許す、弾いてきな!」

15曲目「あなたへの愛

Royal3

これもイントロで大騒ぎだったが、さすがに皆、じっくり聴きたいナンバーなのだろう。歓声は収まり、3万人の横揺れが始まる。
ヴォーカルについてのみ限ると、この日のLIVE、一番感動したのはこの曲だ。ちょっと遅れ気味に歌詞を吐き出し、文字通りの熱唱!この曲をこれだけ魂込めて歌われると、圧倒され涙すら出てくる。実際、泣いてしまった方もいると思うよ。

16曲目「追憶」

Julie8

イントロで「ニーナだぁ!」と叫び騒ぐ若手二人。隣のおばさまも大興奮だが、胸の中で「お兄ちゃんニーナじゃないのよ、追憶よ」と呟いていたのかどうか。瀬戸口はたまたま前日おさらいしてきた映像の中にこの曲があったため、普段は「俺8枚目ってイマイチ・・・」と言っているとは思えないノリノリ状態となる。

17曲目「コバルトの季節の中で

Tyakoruglay

イントロのリードギターが流れた瞬間、YOKO君が「ハハッ」と笑う。ふざけているのではない。嬉しいのだ。彼がとにかくこの曲を愛している事は重々承知。実は開演直前、セットリストを色々と予想した中で、「もしコバルトやってくれたら、俺その瞬間満足して帰るよ」とYOKO君は言っていたのだ。勿論隣のおばさまもそれは聞いていただろう。一瞬彼女と目が合い、笑いかけてくれる。YOKO君、「じゃ、帰るわ」と言いつつ実は泣きそうである。
今日のドラムスは女性。カッコ良い。この曲では、リードギター部まではきっちりエイトビートを刻み、キーボードのアルペジオ(CDだとアコギのアルペジオ部)でスッと音を抜く、というとてもセンスの良いアレンジ。彼女の演奏についても、この日のLIVEを語る上で外す事はできないのではなかろうか。
(註:彼女が、今やジュリー楽曲の、特に作詞の面においてメインライターの一人となっているGraceさんだという事を後に知った。ドラマーだったのか!今さら言いますがすさまじい才媛!)

18曲目「巴里にひとり

Kenjisawadafrance

フランス語ヴァージョンで。YOKO君は日本語ヴァージョンの方が好きみたいだが、瀬戸口はこっちのが好き。この辺は「おフランスジュリー」CDを所持しているかどうかの違いだぜ!と得意になってはみたものの、考えてみると隣のおばさまはドーナツ盤シングルを持っているのかもしれない・・・あ、シングルは日本語か。
ここまで1曲終わるごとに「ありがと~、サンキュウ~、ありがとな~」と丁寧に手を振ってくれていたジュリーだが、この曲の後は「メルシ~!」で場内爆笑。
YOKO「瀬戸口さんヤバイ、小便したくなってきた」
瀬戸口「漏らせ!」

19曲目「おまえがパラダイス

Gsiloveyou

3連符のイントロが流れ、YOKO君は股間を押さえながら、「えっ?どれ?」。そう、ジュリーのシングル楽曲は意外と3連符のヒットも多い。一瞬「胸いっぱいの悲しみ・・・」と言いかけた瀬戸口、すぐさま「いや、違う!」
いくら80曲歌うとは言っても、とてもシングル全部を歌いきれないのは解っている。その無念な思いと期待感が入り混じって、先程のバルコニーダイブ曲「ロンリーウルフ」「酒場でDA-BA-DA」といった”やるかどうか微妙な全盛期シングル曲”を挙げた二人だったが、この曲もあった、「おまえがパラダイス」、やってくれました!
この曲は、ヴォーカルが本当にスゴイのだ。当然、LIVEとなればその魅力は倍増。調子に乗った瀬戸口、1番の段階でサビをハモるフライング(本当は2番から)。勿論2番では柴山さんがキッチリとハモってました。隣のおばさまは、拳を握りしめながら、ちゃんと最後の「オ~、イエ~!」連発部まで一緒に歌っていた。スゴイこの人!と、瀬戸口・YOKO両名の彼女を見る目が、だんだん教義を乞う修行僧のように変わってきている。

20曲目「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」

Royal3_2

漏らす寸前のYOKO君、イントロを聴いて「ダメだ小便行けねぇ~!」と絶叫する。拳振り上げアクション先導に限り、これは我々男の役目なのだ。
それにしても「ハッ、ハッ、ハッ!」のポーズ、やや右側に体重をかけ、内股気味に振り上げるジュリーは、80年代の頃と全く変わっていない。スーパースター健在である。

21曲目「晴れのちBLUE BOY」

Royal3_3

ジャングルビートのイントロが始まると、瀬戸口はYOKO君の横腹をガッシガッシと肘打ち。さぁYOKO、漏らすか?一番トイレに行けない曲と言っても過言ではないだろう。おばさまはこの曲にも正確な歌詞でついてくる。スゴイな~。でもさ、これは横揺れリズムじゃないんだよな~などと生意気を思いつつも、おばさまの左・右のリズムにキッチリと合わせる従順な瀬戸口。最後の「言いたい事はヤシの身の中」連呼、LIVEでは録音ヴァージョンより長めにやる事は色々な映像を観て知っていたので、ジュリーの動きをしっかりと見つつ、しっかりと見極める。会場の皆もそうしていたようだ、エンディングはピッタリ。
ジュリーのMC「大丈夫かぁ~。死んでる人はいませんか~。まだまだ先は長いですよ~」で大拍手。ここまでが第1部のヤマ場のひとつだっただろうか。というより、ヤマ場にしては長過ぎ!どれだけヒット曲持ってるんですか、って話だよね~。

22曲目「Snow Blind

Greenboy

うわ~聴いた事あるけど歌えるほど覚えてない~。YOKO君、遂にトイレに立つ。と思ったら、隣の3人連れのおばさま達も次々に。う~ん、セットリスト予習済みってこと?瀬戸口は頑なに演奏楽曲情報をシャットアウトしていたのだが・・・。
(註: その後、アルバム『greenboy』購入しました。詳細は31曲目「greenboy」を参照下さいませ。)

23曲目「明星

Kokuhaku

知らない曲。今日は調べきれなかった。勉強します。
(註:アルバム『告白~Confession~』に収録されている事はつきとめましたが、1月19日現在、中古最安値で10,000円。う~ん・・・)
(さらに註:貴重盤『告白~Confession~』、4月になってさる筋よりようやく入手できました。良いアルバムでした~。って、いや、再発されたらちゃんと買い直しますから!)

24曲目「風は知らない

Tigerssingle_7

タイガースだったと思うがうろ覚えで恥ずかしい。とてもいい曲でした。勉強します。
(その後、勉強しました。名曲ですわ~)

25曲目「ある青春

Julie6_2

弾き語りスタイルの演奏が続き、そろそろ何か来るか、と思ってはいたが、ここで来た。意外な選曲第2弾、『JULIEⅥ~ある青春』ラス前、森田公一作曲のタイトルチューン。
これはYOKO君が大好きな曲。この曲を聴くとタバコを吸わずにはいられない、と話していた事がある。「ごらんよ僕のこのタバコ~♪」の部分で肘打ちすると、「浸ってんだからさ!」と怒られる。

26曲目「いくつかの場面

Ikutuka_2

続けざまに泣きのナンバー!これは女性陣には相当キツい。ハンカチ出動である。アルバム『いくつかの場面』のエンディング、河島英五のペンによる大名曲。2曲だけで東京ドームは一転、すすり泣きの坩堝と化す。ジュリー自身も曲が終わってしばらく感涙にむせんでいたが、そこはスーパースターの宿命か。すぐにおどけた調子で「みんな大丈夫?ボロボロ~!」と笑わせる。「こんな平日に、会社休んで(笑)、店を閉めて(笑)、来てくれてありがとう!」と深々と頭を下げるジュリー。そのひと言ひと言に、おどけた感じを持たせ、おばさま達を笑わせ、会場の雰囲気を明るくしていく。決して新聞で書かれているような、ジュリー自身が感傷に浸るシーンではなかったのだ。それは是非伝えておきたい。

27曲目「単純な永遠」

Simplenaeien

多くのファンが、吉田建プロデュース時代の最高傑作と強く推すアルバム『単純な永遠』のタイトルチューン。ここから再びバンドモード。

28曲目「届かない花々

Croquemadame

知らない曲。調べたら、買おう買おうと思いながら買わずにいたアルバム『CROQUEMADAME & HOTCAKES』収録のナンバーだった。いい曲だった。買います。
(註:1月8日、アルバム『CROQUEMADAME & HOTCAKES』購入。現時点ではまだ2回しか通して聴いていないが、これまたカッコいい名盤。「届かない花々」は、サイケデリック・バラードの風味があり、これは完全に瀬戸口のツボである。他にも1曲目「オーガニック・オーガズム」とか、6曲目「G」とか・・・。おそらく聴き返すたびにどの曲にも新しい発見があるだろう。)

29曲目「つづくシアワセ

Boukyaku

また知らない曲。アルバム『忘却の天才』収録の曲らしい。勉強します。
(註:アルバム『忘却の天才』を12月9日、購入。予想を遥かに上回る傑作でした。この日のライブで演奏されたのは、この「つづくシアワセ」1曲でしたが、ライブ向きのカッコいいロックナンバーが目白押し。タイトルチューン「忘却の天才」などは、今後のライブ、いつ演奏されてもおかしくありません。他にも「こんなイイ曲を今まで知らなかったのか!」と衝撃を受けた曲がたくさんあります。YOKO君にも何曲か聴かせたところ、彼も大興奮していたので、私のみの偏った評価ではないと思います。未聴の方、是非ご購入下さい。)

30曲目「生きてたらシアワセ」

Ikitetarasiawase

またまた知らない曲。おばさまも同じ状態らしく、動きが止まっている。今日は収録アルバムまで調べきれなかった。勉強します。
(註:CDはまだ購入していませんが、後日この楽曲はおさらいしました。「1年前のアルバムタイトルも知らねぇのか!」と責められても仕方ありません。情けない。隣のおばさまは多分、知ってらっしゃった筈です。失言申し訳ありません。近日、2007年度のDVD版が発売されるようなので、そちらを購入の予定です。YOKO君に「俺が買う!」と約束しちゃいました。)

31曲目「greenboy

Greenboy_2

聴いた事はあり、タイトルは解ったがアルバム『greenboy』音源を所持しておらず、歌えない。己の不勉強を悔やみ始める。勉強します。
(註:12月16日、アルバム購入。パワーポップ系のアレンジがイケイケな作品でした。波長の合わない曲もありましたが、全体的に元気の良い好盤です。タイトルチューンのこの曲は、嬰ホ長調ドミナントのBメジャーを基調にAメロが展開、サビできれいなト長調に移行しますが、転調を全く感じさせないあたりが素晴らしい名曲です。)
(さらに註:1月11日、「奇跡元年」に参戦した瀬戸口は、そのステージで演奏された「MENOPAUSE」のあまりのカッコ良さにビビり、その後アルバム『greenboy』を聴きまくった結果、「波長の合わない曲」など皆無となった。あとは、「Snow Blind」に一瞬だけ出てくる「マジ、アイラブユ~♪」という歌詞に引っかかって笑ってしまったり首を捻ったりする行為を乗り越えるのみである。この先100回聴けば乗り越えられるだろう。これもまた、愛である。)

32曲目「俺たち最高

Oretatisaikou

アルバムは持っていないがタイトルチューンは予習済み。手拍子参加にこぎつける。YOKO君、おばさま、続けざまに呆然としている。
(註:2月4日、アルバム『俺たち最高』購入。「ROCK'N' ROLL MARCH」の時もそうだったけど、ベースレスに慣れるのにもう少し時間がかかりそう。現時点で一番気に入ってる曲は「遠い夏」。この手の歌詞にはヤラレちゃうんです。タイトルチューン「俺たち最高」は、DVD「ワイルドボアの平和」と合わせ、完璧に楽曲把握しました。次にライブで演った時には、キッチリ指ポーズまでジュリーと一緒に決めますよ~。)

33曲目「睡蓮」

Asuhahareru











知らない曲。収録アルバムも今日のところは解らず、悔しい。いい曲だった。勉強します。
(註:1月6日、アルバム『明日は晴れる』購入。やはりカッコ良い曲だった。こりゃライブ向きだわ。すでに知ってた人、当日は盛り上がっただろうなぁ。また、アルバムとしてもこれはなかなか良い作品だった。特に「違いのわかる男」がスゴい。シビレた~。)
曲後、ジュリーは「次はノリノリで行くぞ~!」と一喝。さぁ、何が来る?

34曲目「ポラロイドGIRL

Karehanemurenai

これは決して大ヒットではないけれど、メチャクチャにカッコいい曲。実はレコーディング音源・アルバム『彼は眠れない』は持っておらず、LIVE映像やPVで何度も見ている。YOKO君が「武道館でもやってるよね~」と言っていたように、皆この曲の盛り上げどころは知っている。会場も俄かに活気を帯びてきた。今日アルバムの作曲クレジットを見て、次に購入するのはこれ、と心に決める。
(註:12月24日現在、ネットでの最安値が中古15,000円。さすがに躊躇しておる次第です。)
(さらに註:1月21日、アルバム『彼は眠れない』遂に購入!それまで10,000円近辺で推移していたAMAZONの中古盤でしたが、突如5,000円の最安値が出現。普通に考えればまだまだ高いんでしょうが、今の瀬戸口にとってこれは激安価格、迷わずの購入。ムラサキ堂さま、ありがとうございました。いや~良いアルバムでした。「ポラロイドGIRL」は、PVで今まで知っていたシングルとはヴァージョン違いなんですね。これが1曲目で、以下タイトルチューン「彼は眠れない」→センス良く最高に渋い「噂のモニター」→忌野清志郎とのものすごいかけ合いヴォーカルで押しまくる「KI・MA・GU・RE」→・・・・・・息つく暇無し、名盤!)

35曲目「a.b.c.・・・I love you

Simplenaeien_2

アルバム『単純な永遠』トップを飾っていた、16ビートの重厚なナンバーのお手本曲。会場の手拍子が一体となる。CDを所持していないYOKO君、ノリノリで歌う瀬戸口を羨ましげに見つめる。

36曲目「サーモスタットな夏

Samosutatto

同タイトルのアルバム、これも実はずっと買いそびれていた作品なのだが、タイトルチューンのこの曲は予習済み。
(註:12月14日、アルバム買いました。詳細は39曲目、或いは当ブログ15日付の記事を御覧下さいませ)
(さらに註:このタイトルチューン、アルバム購入当初はそれほど強く惹かれなかったのですが、何度も聴いていくうち、完全にツボに入りました。もう後追いコーラスも完璧にこなせます。この状態のまま、12月3日に戻りたい・・・)
(さらにさらに註:12月21日、DVD版『サーモスタットな夏』購入。このタイトルチューンは2回演奏されるのですが、特に2回目がスゴかった。必見です。しかし私、今季のボーナスすべてジュリーにつぎこむ気なんでしょうか・・・)
エンディングと同時に、2ビートパンクなドラムが噛み込み・・・

37曲目「彼女はデリケート

Gsiloveyou_2

アルバム『G.S. I Love You』から。この曲もLIVEでは定番と言って良い。イントロでギターの柴山さんが豪快に足踏み、そしてジャンプ。血が騒ぐんだろうねぇ。エキゾチックスの夜明けのような曲だもの。ここでまた隣のおばさまに御教授された。ちゃんと、LIVE用のアクションが存在するのだ。「シーズ・ソー・デリケート♪」の部分では拳をグルグルと腰の辺りで回し、コーラスパート「デリケイ、デリケイ♪」を歌う時、その拳を頭上で振り回す。いや、恐れ入りました。必死でマネしてYOKO君にも伝授。
ところで、これも今日知ったのだが、職場の同僚の女の子が合唱の仕事もやっていて、実は東京ドームの「1000人コーラス隊」に参加していたのだ。タイムリーで覚えている一番古い曲は「TOKIO」と言う彼女だが、ジュリーのカッコ良さは子供心に訴えられていたようで(実に正しい少女である)、有給をとって今回参加したらしい。偶然だねぇと今日話していたのだが、彼女から色々話を聞くと、コーラス隊は最初普通に客席にスタンバイ。で、37曲目に外野席に移動、という指示が出ていたのだそうだ。37曲目と言えばこの「彼女はデリケート」である。ニクい段取りだ。拳振り回して「デリケイ、デリケイ!」なんてやってたら、大半の客は、民族大移動にも気づかないだろうからねぇ。

38曲目「君のキレイのために」

Kitarubeki_4

知らない曲だがもう強引に盛り上がる。後へは引けない。勉強します。
(註:後日談。BS-hi放映で一際光っていた選曲。YOKO君と電話でひとしきり盛り上がったのだが、ふと、彼は言った。「そういや瀬戸口さん、知らない曲とか書いてたけど、これって『耒タルベキ素敵』に入ってるよね?」・・・・・・・・・・エ~ッ!なんという事だ、全く覚えていない。こんなカッコイイ曲なのに!・・・実は俺、”來タルベキ素敵”購入は3年前(その頃はまだ定価で普通に売ってたなぁ。今や中古で1万5千円だよ)で、ちょうどポリドール時代をすべて買い揃えた直後。いきなり時代が飛んだせいか少し違和感があり、3回くらいしか聴いていなかったのだ。無論、ドーム後、聴き直そうとした。が、部屋が汚すぎて(YOKO君は俺の部屋に来るとクシャミが止まらなくなる)モノを発見できず。未だに聴き返せないでいるのだ。絶対何処かにあるはずなのだが・・・。なんか、あのジャケって保護色っぽいもんな・・・)

39曲目「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ!

Samosutatto

アルバム『サーモスタットな夏』収録という事は知っていた。まぁ歌詞を追ってようやく気づいたのだが。全く知らない曲なのだがここまで来れば盛り上がるしかない。「サーモスタット~」は、DVDの方を買ってみようか、と考える。
(註: 12月14日、アルバム『サーモスタットな夏』、迷った末CDの方を購入。素晴らしい名盤である事に驚愕。90年代以降のアルバム購入を見送っていた自分が情けない。「マンジャーレ~」はアルバムラスト収録にふさわしい極上のハッピーソング。速攻でコード譜起こして弾き語りまくりました。アリーナが盛り上がってたワケだ。あぁ、12月3日に戻りたい・・・。)
(さらに註:『サーモスタットな夏』DVDは必見。この曲「マンジャーレ~」での柴山さんは本当にスゴい。ニッコニコしながら、ピョンピョンしながら、楽々とリードギター弾いてます。)

40曲目「さよならを待たせて

Sur

また知らない曲。調べたらアルバム『sur←』収録のナンバー。この『sur←』というアルバムからは、結構LIVEで採り上げられる曲が多いようだ。勉強します。
(註:その後、勉強しました。ヴォーカル、凄いです。アルバム『sur←』については、5曲目「銀の骨」の項、または12月24日付の当ブログ記事を参照下さいませ。)

41曲目「世紀の片恋

Kitarubeki

うわ~また知らない曲。不勉強な自分を呪いつつ、ヤケクソのように盛り上がる。勉強します勉強しますって!
(註:なんという事でしょうか、この曲も「君のキレイのために」同様、『耒タルベキ素敵』収録曲ではないですか!『耒タルベキ素敵』CD、未だに発見できません。いい加減、部屋を掃除しろ!という八百万の神様の声なのでしょうか・・・)
(後註:大掃除の末、発見されました~)

42曲目「ラブ・ラブ・ラブ

Tigerssingle

イントロの瞬間、YOKO君は瀬戸口の頭を引き寄せ、「来たね!」と言わんばかりに「L」の指文字を作って見せる。隣のおばさまがそれに気づき、YOKO君に向かって「うんうん」とうなずく。どう考えてもこの曲が第1部の大トリである。心してかからねば。
サビに突入、LOVEポーズで会場が揺れだしたその瞬間、今まで漆黒の闇だったステージ両サイドの外野席にパ~ン!とライトが当たる。とにかく驚いた。一見では数えられない程の人数の女性コーラス隊が数珠つながり、ドームのレフト、ライトに人間ステレオ状態で出現!こういうのを鈴なり、って言うのだろうか。とにかく圧巻である。我慢して京セラドームの情報をシャットアウトしていて良かった。この演出はシビれた。冒頭でジュリーが「今日はゲストいないんだ~」なんて言ってたし、全くの予想外。すさまじいサビの大合唱である。「彼女はデリケート」の項で触れた、コーラス隊参加の彼女の話によると、集音マイクは一応あったみたいだが、あまり拾ってないみたいで不安だった、との事だが、我々の耳には肉声の圧力が、ビンビンに伝わってきていた。([註・その後の調査にて]  コーラス隊には若干名ではあったがタキシードでキメた男性もいて、形態としては混声4部だったとのこと。「ラブ・ラブ・ラブ」はコーラス隊参加の4曲の中で唯一リハが無く、本当にぶっつけ本番だったようです)
リハの時ジュリー自身が「この曲はぶっつけ本番の気持ちで」って指示してくれたんだって。て言うか名前出すけどね鈴木さん、俺はあなたが死ぬほど羨ましい。でも、一応3万人の観客の代表として、御礼を言わせてください。素晴らしかった、ありがとう。皆、そう思ってる筈だから。
まぁね、まさか翌日そんな話を聞く事になろうとは全く知らず、おばさま、瀬戸口、YOKO君も数珠のようになって、ひたすらに揺れながら、LOVEポーズで歌っておりましたです。
曲が終わると、ジュリーやバンドメンバーがラケットを持って花道にせり出してきて、テニスボールを次々にアリーナに投げ込む。2Fでは「いいなぁ~」の声。それがこれにて第1部終了、の合図だったようだ。
ステージ中央に戻ったジュリー。「休憩で~す!みんな帰らないでね~!」と叫んで、暗転。我々は腹ごしらえのため、売店に向かったのでありました。

以下、第2部近日更新!

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