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2008年8月

2008年8月 3日 (日)

沢田研二 「バイバイジェラシー」

from『S/T/R/I/P/P/E/R』、1981

(註: え~、東京ドーム以降に当ブログへお越しの皆様へ
この「バイバイジェラシー」伝授の記事は、まだジュリー祭りの情報も無く、それまで通りフツ~に好きでジュリーを聴いていた頃に書かれたものです(今はフツ~ではない、ということですね)。
従って、瀬戸口のジュリーに対する愛情というのは、現在の1億分の1程度であります(それでも、俺はジュリーファンだ、と言っていたワケだから我ながら許せん)。
今は、ジュリーの楽曲について、こんな高飛車な文章はとても書けません。
削除してしまおうかとも考えましたが、楽曲に対する考察においては今と変わりなく、ただ一点、愛情の不足からくる記述の有り様が問題なだけでしたので、このまま残すことにいたします。
誤解しないで頂きたいのは、瀬戸口はこの頃も、「バイバイジェラシー」という曲は大好きだったのです。そうでなければ伝授したりはしません。
先輩方には、何卒その点、ご配慮頂きつつおつき合い下さいますよう。
それにしても、今となっては、この文章は・・・汗汗 註おわり)

さらに2015年9月26日註
2015年全国ツアー『こっちの水苦いぞ』で「バイバイジェラシー」がセットリスト入りしたことを受け、キチンとした考察記事を執筆し直しました。できればそちらの方を読んで頂けたら嬉しいです・・・。

☆    ☆    ☆

さて今夜は、またしてもロックパイル関連、ビリー・ブレムナー繋がりで、ジュリーこと沢田研二最強のロックアルバム「ストリッパー」から、「バイバイジェラシー」、伝授!

どこがロックパイル繋がりやねん!
って、ご尤もなことで。実はこの「バイバイジェラシー」、日本歌謡曲きっての大泥棒楽曲の傑作なのであります。

まぁ私も佐々木利剛より”ルパン”の称号を授かって相当の年月が立ちますが、「ほぼ替え歌状態」な大パクリ作曲については、さすがに高校生で卒業いたしましたがな。というよりも、合わせ技だの部分抜粋だのといったテクニックを習得し、ただのパクリでは飽き足らなくなった、と言った方が正解でしょうか。進化しているのかタチが悪くなっているのか。でもおかげで最近は、パロディーをやらせたら西新宿で右に出る者はいない、と称えられております。

で、世間のパクリ曲を告発してりゃ世話ないですがね。
今回伝授のこの「バイバイジェラシー」、これは言い訳できません。
元ネタはズバリ、昨日ちょっと触れました、ロックパイルの「HEART」。ビリー・ブレムナー渾身のヴォーカルとギターが炸裂する、ニック・ロウのペンによる名曲です。
いや、ルパンにもホドがある。イントロ同じ、リズム同じ、Aメロ同じ、Bメロのクリシェ(ココが一番オイシイ部分)進行も同じ、クリシェ直後に一瞬演奏が止まる・・・これも同じ、ドラムスの叩き方まで同じ。

つまり、強引にくっつけた感のあるサビ(ココだけメロがフォークっぽくなる)以外、すべて同じ!
タカシに聴かせたら、完全に固まっておりましたが(怒っていたのかもしれません)。
これねぇ、作曲者の加瀬さんの仕業なのか、プロデューサーの銀次兄さんの仕業なのかは解りませんが、思い切ったモンですね。多分、「ロックパイルなんて誰も知らねぇだろ、いてまえ、いてまえ!」みたいなノリも、あったんでしょうな。

しかし私、この曲許せるんですわ。イイ曲だと思ってます。
何故なら。
アルバム「ストリッパー」はロンドンレコーディングでしてね。収録曲のいくつかは、地元のパブロッカーがゲスト参加してるんですよ。
ポールキャラック、そして・・・ビリー・ブレムナー!
そう、「バイバイジェラシー」のリードギターは、ビリー・ブレムナーが弾いているのです。彼にとって、つかの間の地味な栄光だったロックパイル、その自分の持ち歌が明らかに盗まれてしまっている楽曲で、入魂のギターをオーヴァーダブ・・・あんた、そりゃこの業界でノシていくにはイイ人すぎまっせ!とでも言いたくなりますが、まぁこれが熱演でして。
もし相手がチャック・ベリーだったら、完全に告訴されてますわな。

ビリー・ブレムナーとて、内心は「オイオイ」てな感じだったでしょうが、ギャラ貰って一杯やればすべて終わり。ニック・ロウに電話かけて、「いや~今日の仕事はまいったぜ」てな事を言ったかどうかは不明。
「ストリッパー」では他にも数曲、彼がギターを弾いてます。コーラスやってる曲もあります。
ロックパイルが好きな方、チェックして下さい。歌謡曲だろ、ってナメてはいけません。非常に完成度の高いロックアルバムですので。
で、「バイバイジェラシー」、是非とも身構えて聴いてくださいな。

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